ゆりやんレトリィバァ(30)、お笑いコンビ、マヂカルラブリー野田クリスタル(34)らが10日、都内で、「よしもと芸人AIプロジェクト」発表記者会見に出席した。

今プロジェクトは野田らが所属する吉本興業と、AIベンチャー企業ObENが設立した合弁会社Yoshimoto ObEN AI Agency(YOAA)によるもの。吉本興業所属タレントが、AI技術を使って、3Dアバターとして仮想空間でコミュニケーションできる新たなエンターテインメントだ。

この日は、よしもとタレント第一号アバターとなる、ゆりやんのアバターがスクリーンに登場。フォルムは実物より少しふっくらしているが、口調はゆりやんそのもの。「はじめまして、広瀬すずです。違うんですよ。冗談ですよ。広瀬すずではございません。本当は広瀬アリスです…」などといった漫談で会場を沸かせた。

ゆりやんは「これ使えるって思いました。(自分が)やったことないやつ(ネタ)もやっていました」と驚きを示しつつ「リモートライブとかも最初は違和感ありましたけど、今は普通じゃないですか。そういう風に普通になっていくのかな」と想像した。一方で「でもちょっと悔しいですね。先にいかれんのは」と芸人としてのプライドもみせた。

約2年前にデータをとったといい、ゆりやんアバターは、36キロのダイエットに成功した実物のゆりやんよりも少しふっくらとしていて、髪も長い。「すみません、髪も切っちゃって、勝手にファンデーションも変えちゃって」と恐縮しつつ「菜々緒さんよりは太いですよ」とボケて笑わせた。

自作したゲームのネタで今年のR-1ぐらんぷりを制した野田はゆりやんアバターを用いたゲームをお披露目し「とんでもないソフトが完成してしまいました」と自賛。アバターゆりやんが大喜利するゲームで、実物のゆりやんと大喜利対決を実施した。

お題に対して次々と回答していくアバターゆりやんに、ゆりやんは一問も回答できない“完敗”状態。ゆりやんは「すごいAIの時代が来たって痛感しました…」と明かし、ゲーム作成者の野田も「近い将来芸人がいなくなるかもしれない」とこぼし、“危機感”を表した。