ふぉ~ゆ~辰巳雄大(34)が27日、東京・大手町よみうりホールで、主演舞台「ぼくの名前はズッキーニ」(28日から)の公開稽古を行った。

フランスの同名ベストセラーを世界初の舞台化。児童養護施設の子供たちが前向きに生きる姿を描き、辰巳は6歳の少年ズッキーニを演じる。子どもを演じることについて「最初は子どもらしくし過ぎてしまっていたけれど、稽古の中でいらないものを排除していった方が子どもらしくなっていった」と気づきがあったようす。同年の6歳のめいっ子が自身に向かって「雄くんカッコイイ!」と呼び掛ける動画を参考に役作りをし、「無邪気なひと言が勉強になります。素直な言葉を混じりっけない一色で届けてくれる。参考になりました」と感謝した。

舞台全体が黒板のようになっており、物語は出演者が至る所に落書きをしながら進行する。辰巳は「チョークまみれの稽古着が思い出です」と振り返った。コロナ禍の外出自粛期間中に絵の勉強を始めていたことも明かし、絵心に自信をのぞかせたが「まったく(成果が)出なかったですね。子どもは思ったことを書いてしまうので、それとは全く違うんだなと思いました」と苦笑した。

施設で暮らすカミーユを演じる川島海荷(26)は、少女役について「(自分の)見た目が子どもなので恥ずかしい。舞台中に27歳になるんですけど…」と照れ笑い。「この童顔を武器に頑張りたい」と意気込んだ。

稲葉友、平田満、ノゾエ征爾も出席した。