昨年11月18日に急性大動脈解離で亡くなった、東映会長の岡田裕介さん(おかだ・ゆうすけ、本名岡田剛=おかだ・つよし、享年71)のお別れの会が10日、都内で行われた。

役所広司(65)が東映を通じ、贈る言葉を発表した。その中で、20年6月30日に岡田さんと松岡宏泰東宝常務取締役とともに登壇した、「『映画館に行こう!』キャンペーン2020」記者会見の思い出を紹介した。

「「映画館に行こう!」キャンペーンの舞台あいさつの時、舞台袖で東宝の松岡常務と三人で雑談し、「東宝映画『初めての旅』が僕の青春映画です」と言いました。その時、裕介さんが「東宝がDVD化してくんねぇんだよなぁ~」と冗談で松岡さんに言って下さったお陰で、後日、松岡さんがDVDに焼いて『初めての旅』を送って下さいました。宝物です。僕は俳優岡田裕介の大ファンです。とても残念です。お世話になりました。感謝。」(コメントは原文のまま)

会見は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府が20年4月7日に緊急事態宣言を発令し、対象7都県の映画館が営業を自粛し、同15日には緊急事態宣言が全国に拡大し休業していた全国の映画館が、同月14日に39県で緊急事態宣言が解除され、全国で映画館の営業が再開されてきた中、行われた。日本映画製作者連盟会長を務めていた岡田さんは「去年、映画館(の興行成績)は新記録と言って、今年は入らなかったと落差に驚いております。(映画館が休業し)やっていないのだから、お客さんが入らなかったから、しょうがない。8月になって作品がそろってくる。8月上旬から、元に戻していきたい」と意欲を見せていた。