東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開閉会式を巡り、企画、演出の統括役を担うクリエーティブディレクターの佐々木宏氏(66)が、タレントの渡辺直美(33)の容姿を侮辱する演出を提案した問題で18日、芸歴31年のピン芸人、ふとっちょ☆カウボーイ(47)が日刊スポーツの取材に応じ、苦悩を吐露した。

ふとっちょは、その名の通り身長178センチ、体重110キロという体のインパクトから入って、ネタで笑いをとる芸風。「あるある」で「丸亀製麺で代金2000円超えがち」など、旺盛な食欲からトッピングの天ぷらをたくさん皿に乗せすぎて、レジでの支払いの際に思わぬ出費を強いられることで笑わせている。

佐々木氏が、渡辺をからかう演出を提案したことが問題となっていることに「僕らは太っていることを笑われて、芸人としてやっている。ネタがやりにくくなったら大問題です」と困惑している。

元々、体は大きい方だったが体重は80キロほどで、体形は売りにしていなかった。08年前にTBS系バラエティー「あらびき団」に出演した際に芸名を変えることになり、東野幸治(53)から提案されて「ふとっちょ☆カウボーイ」に改名した経緯がある。「せっかく、つけていただいた名前ですから、頑張って30キロ増量しました。ちなみに体で悪いところは、全くありません」と笑っている。

そして「太っていることで子供がいじめられることがないように、ネタ作りには注意を払ってきた。今回のことでネタがやりにくくなるようなことだけは避けたい。なんだったら、直美さんの代わりに、僕が開閉式に出たいくらいです」と話している。