NHK大阪放送局に異動する武田真一アナウンサー(53)が18日、同局の報道番組「クローズアップ現代+」の最後の出演となり、視聴者に別れのメッセージを送った。

この日で最後の出演と切り出した武田アナは番組の最後で「大切な人を亡くした、日々の暮らしが見えない、新型コロナで思いがけず人生を狂わされた…私たちのまわりには大きな課題があることを思い知らされてきました。私に何ができるんだろう、何度も自問しました。せめて、皆様の声を、私の心に深くひたして、わかろうと努力しよう、皆さんの声を私の心と共振させて、さらに大きな波紋にして、社会に伝えよう。それが何かの糸口になるのではないか。そう考えてきましたが、いかがだったでしょうか」とメッセージ。感情が高ぶった様子で、少し言葉をつまらせながら「あとは、若いキャスターに引き継ぎたいと思います。クローズアップ現代+は、これからもひるまず、伝え続けていきます」と強い口調で語りかけた。

また武田アナは、番組公式ツイッターにも直筆で以下の文面を寄せた。

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キャスターやスタッフが変わっても、この番組がずっと大切にしてきたことがあります。

それは、誰も見たことのない現場に、カメラを入れる。

寄る辺のない人々の声を届ける。

権力に対してそのあり方を問う。

そして、多様な生き方が尊重される持続可能な社会を実現するために いま 語り合わなければならないことを示す。

私はきょうで離れますが、この精神は、これからも続きます。新たなクロ現プラスを引き続きよろしくお願いします

4年間、本当にありがとうございました。

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武田アナはNHK大阪放送局に異動し、4月2日からスタートする大阪発の新番組「ニュース きん5時」(金曜午後4時50分)でキャスターを務める。