浜辺美波が、11歳から19歳まで続けた連載がフォトエッセー「夢追い日記」(北國新聞社)にまとまり、30日に発売される。芸能活動を始めたころの初々しい写真、仕事や家族への思い、昨年秋に20歳で撮影した表紙など、浜辺の軌跡が分かる1冊で「日めくり日記のような等身大の言葉が詰まっています」と話している。

連載は故郷石川県の北國新聞で12年8月11日に始まった。浜辺は前年、10歳で東宝シンデレラオーディションのニュージェネレーション賞を受賞、芸能活動を始めたばかり。オーディション合格間もないころに撮影した写真は、かわいらしさ抜群だ。あどけないが、目に力がある。

文章も初々しい。浜辺も「少し気恥ずかしい気持ちになりました。小学生の頃は特に、連載の文章なのにまるで日記のようで」とコメントしている。

17年公開の映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」で一躍注目されたころの思い、18歳になって撮影で遅くなっても現場にいられるようになったことがうれしい、など、その時感じた気持ちをつづってきた。

高校生になると、より自分らしい言葉で文章を書けるようになったそう。連載を書くことが取材の時の受け答えにも助けになったという。

連載は19年12月15日まで177回掲載され「夢追い-」には95回が収められた。同世代をリードする女優の1人になった浜辺の、10代のほとんどを収めた貴重な記録にもなっている。