ヨットでの太平洋横断に再挑戦することを表明していたキャスターの辛坊治郎氏(64)が9日午前、米サンディエゴを目指し、大阪・岬町の淡輪(たんのわ)ヨットハーバーを出港した。自身のツイッターを更新し、「辛坊治郎ヨット太平洋単独無寄港横断本日、9:17 出航!」と報告した。

出航の様子は紀伊水道まで伴走映像と合わせてYouTube「辛坊の旅」にアップ。動画で辛坊氏は「お天気はいいのですが、風速平均9ノット、秒速20メートル弱の風が吹いています。海上では瞬間風速16ノットぐらいの風が吹いているという天気予報が出ています。大阪湾としては波の高いほう、1メートル弱のうねりをともなって、いま辛坊さんの船は大阪湾を南下しています」と実況中継した。

辛坊氏は2013年、全盲のヨットマンだった岩本光弘氏をサポートする形で太平洋の横断の冒険に出たが、クジラに衝突し、海上自衛隊に救出された。

その後、再挑戦を表明。今回の太平洋横断は単独で、費用は全額自費でまかなう。13年以降、再挑戦の準備を進めてきた。レギュラー出演する番組は3月末までに降板していた。当初は65歳の誕生日の4月11日の出港を予定していた。