オダギリジョー(45)が27日、東京・スペースFS汐留で行われた映画「茜色に焼かれる」(石井裕也監督、5月21日公開)完成報告会で、4年ぶりに映画に主演した尾野真千子(39)にとって、同作が「1番、断トツでしょうね」と絶賛した。一方で、尾野の悪いところとして「眉間にしわを寄せるクセがある」と突っ込んだ。

2人は劇中で夫婦を演じたが、オダギリ演じる夫の田中陽一が理不尽な交通事故で亡くなってしまい、物語はその7年後に、尾野演じる妻の良子が和田庵(15)演じる中学生の息子純平と生活する姿を中心に描くため、共演シーンは少ない。

ただ、オダギリは「何となく、10年以上前から共演とかしていて、大げさに言うと、同期というか同じ時代を生きてきた仲間のうちの1人」と、尾野を同世代の中でも近い存在だと考えていると口にした。その上で「今回の尾野真千子さんは大変、素晴らしい。作品、全部、見ましたけれど、これが1番…1つ、ウソを申し上げたのは、尾野さんの作品を全部、見たというのはウソですが、あまり本人には、こういうことは言わなかったんですけど(記者に)書いて欲しいので」とジョーク交じりに絶賛した。

オダギリは、尾野が演じた良子に、自身の母を見たという。

「見ていて、自分の母親のことをチラッと思った。母親のことって全然、知らないじゃないですか? 青春とか恋愛も聞いたことはない。でも尾野さんの役を見ていると、何か自分の母親も、ああやって一生懸命生きて、楽しくもある苦しくもあり、人生をは人生を謳歌したと思うと安心したりして…感じさせてくれたのも、尾野さんのおかげ」

そして「『最後に悪いことも言ってくれ』と、さっき言われたので1つ、申し上げると」と、尾野のリクエストを受けたとした上で「どうしても眉間にシワを寄せるクセがある。眉毛が低めに流れる…マスクをするとより目立っちゃう。そのクセが1つ、気になるところかな」と語った。ただ「この作品においては(眉間のシワは)戦うことに見えるから悪いところはない」と“フォロー”した。

尾野は「同期…先輩と思っていたんだけど。前、お仕事させていただいて近い存在に感じる」と苦笑した…その上で「ちょっとした眉間のシワとか…うれしい」と笑みを浮かべた。

司会の青木源太アナウンサーから眉間のシワについて「意識してますか?」と聞かれると「(意識は)ないです」と即答した。その上で「言ってくる人っていない・大概、褒めることしかしない。言ってくれると…良いのよ、何だかね」と、見たことを、思うがままに、愛を持ってツッコミを入れてくれる、オダギリとの関係性が尊いことを示唆した。