演歌歌手大月みやこが80歳の誕生日を迎えた23日、大阪・新歌舞伎座でバースデーコンサート「~このひと時 今もあなたと~感謝をこめて」を開催し、約1500人のファンと特別な記念日を祝った。

純白ドレスに白ジャケット姿で登場すると唱歌「ふるさと」と「大阪で生まれた女」のひと節をピアノ伴奏で歌唱して幕を開けた。新歌舞伎座のある上本町は、大月の実家に近い八尾駅から近鉄線で約10分の近距離。学生時代に歌謡教室に通ったなじみ深い街。そして新歌舞伎座は、05年に芸能生活40周年記念公演で座長を務めたゆかりある劇場でもある。

MCでは、10代で歌手を志して上京を後にする際、大阪駅ゼロ番ホームで家族や友人に見送られたという思い出を懐かしく語り、「あれから長い年月が過ぎ、今日もこうして皆さんに温かく迎えていただき幸せです」とデビューから63年の歳月を振り返りつつ、年々故郷を懐かしく感じますと感無量の様子。

続けて大阪をテーマにした代表曲「大阪ごころ」「大阪ふたりづれ」をかみしめるように歌唱した。そして「少しだけ恩返しができたような気がした曲」として、92年の日本レコード大賞で大賞を受賞した「白い海峡」を披露。持ち前の伸びやかでつやのある歌声に会場は一気に盛り上がりを見せた。

アンコールでは鮮やかなピンクのドレスで登場。新曲「夢花火」を再度歌唱し、「皆さまに恩返しもできないままで、申し訳ない思いで一杯です。これからは少し肩の力を抜いて、自分自身も楽しめるような、そんな姿を見ていただけたら」としみじみと語り「ありがとうの思いを、感謝の花束として受け取ってください」と等身大のバラード「未来(あした)への歌」を客席の1人1人に届けるように歌唱した。

80歳とは思えぬ歌唱力と表現力で傘寿記念特別公演の幕を閉じた。