がん治療研究の支援などを行う特定非営利活動法人deleteCの代表理事で、自身もがん闘病中だった中島ナオさんが20日に亡くなったことがわかった。38歳だった。

中島さんの遺族が、公式サイトで「中島ナオは4月20日23時40分に38歳で永眠いたしました」と報告。「病が分かってからの7年間は自分の身体と折り合いをつけながら、どう生きて行こうかと悩み考えていました」といい、治療を前向きに受け入れていたというが、「しかし今年の春頃から体力が徐々に弱まり、非常に難しい状況になりました。ただ、ナオはそれも受け入れ、今しばらくの事と信じておりました。又、皆様にお会いして、楽しいと思える事を共に作り上げて行きたいと思っていました。それが叶わなくなったことが残念でなりません。おそらくナオ自身が1番驚き戸惑っている事でしょう」とした。

中島さんは31歳のときにがんと診断され、34歳で「ステージ4」に進行。治療を続けながら、「がんをデザインする」をテーマに、治療の副作用などで悩む人でも楽しめるファッションのデザインなどを手掛けた。