英王室を離脱したヘンリー王子(36)とメーガン妃(39)が、米国で行われる新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を促すチャリティーコンサートの共催に名を連ねることが明らかになった。「バックス・ライブ:ザ・コンサート・トゥ・リユナイト・ザ・ワールド(世界が再び1つになるコンサート)」と題したイベントには、司会を務める歌手セレーナ・ゴメスをはじめジェニファー・ロペスや俳優ショーン・ペン、ベン・アフレックらセレブに加え、バイデン米大統領夫妻とハリス副大統領夫妻も出演することが発表されている。主催者によるとヘンリー王子夫妻も番組の中で、ワクチンの重要性に関するメッセージを伝える予定だという。

夫妻は「この1年間、私たちの世界は苦痛、喪失、そして苦闘を共に経験してきました。今、私たちは共に回復し、癒やされる必要があります」と声明を発表。「誰も置き去りにすることはできません。世界中の誰もが平等にワクチンを接種できるようになればより安全になる」と語り、ワクチンの公平な分配を追求するとコメントしており、ワクチン接種のための寄付金集めに一役買うことになりそうだ。

イベントは来月2日にロサンゼルスのSoFiスタジアムで収録され、会場には最前線で新型コロナウイルスと闘う医療従事者や人々の暮らしに必要不可欠な仕事に従事するエッセンシャルワーカーの中からワクチン接種を完了した人々が招待されるという。番組は同8日に米ABCとCBSテレビで放送されるほか、ユーチューブでも同時配信される。

主催の国際支援団体グローバル・シチズンは、企業に対してワクチン接種のための寄付を呼びかけているほか、先進国に対して余剰ワクチンの分配も求めており、フランスのマクロン大統領やカナダのトルドー首相も出演を予定しており、世界各国でも番組が放送されるという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)