清原果耶(19)主演の次期NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜午前8時)が、17日からスタートする。このほど日刊スポーツなどの取材に応じ、演じるヒロイン・モネについて語った。全3回の2回目。

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宮城・気仙沼の島で明るく伸びやかに育った「モネ」こと永浦百音は、高校卒業後、親元を離れて内陸の町・登米(とめ)の森林組合で働き始める。にぎやかな仲間に囲まれながら生き生きと働き、ちょっとした頼まれごとも断らない。清原はモネの魅力を「優しいところ」と話す。「普通なら、いや私は…ってなるところを頼まれてやっちゃうのがモネなんですよね。本当に素直なんです。嫌なことあるのかなっていうくらい(笑い)」。年齢の近い役どころだが、モネに対しては共感よりも見守る気持ちが強いという。「だんだん親目線になっていくのは、そういう過程を見てしまっているから。モネ頑張れ! って私もずっと思ってます」と笑みを浮かべる。

モネはある思いを抱えて実家を離れ、登米で働きながら将来を模索。自分とは対照的に目標が明確な妹をまぶしく見つめてもいる。明るさの中に複雑な感情を秘めたキャラクターで、「激しいシーンもあるんですけど、その根源には人に対する思いがあったり、誰かのために何ができるかをすごく考えている子。そういうシーンやせりふに直面するたび、モネいい子だなって」。

モネの性格の良さが特に現れるのが、第1週で放送されるラフターヨガ(笑いと深呼吸を組み合わせた健康体操)の場面。上司から西島秀俊演じる気象予報士・朝岡に森林セラピーを案内するよう頼まれるが、モネはこれも断らない。劇中では豪快に笑うはじけきった演技を披露しており、清原は「台本を読んだ時に、これは大変なことになるぞと(笑い)。私がテンション上げないと説得力ないなと思って、頑張らないとダメだと思ったシーンでもありました」と振り返る。

1週目試写後、そのシーンへの反響は清原本人も驚くほどで「みんなに『びっくりした、びっくりした』って言われて(笑い)。そんなにびっくりするのかと、私がびっくりしています」と苦笑する。「確かに、普段あんなに大きな声を出したりしないので、イメージとは違うんだろうなと思いつつ。でもそんなに皆さんが見てくださっているんだと思うと、やってよかったなと思いました」。

多面的なモネの魅力は、清原の演技だからこそ輝くものがある。【遠藤尚子】

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◆清原果耶(きよはら・かや)2002年(平14)1月30日、大阪府生まれ。14年芸能事務所「アミューズ」の新人発掘オーディションでグランプリを獲得。15年NHK朝ドラ「あさが来た」で女優デビュー。ドラマは同局「透明なゆりかご」など。映画「デイアンドナイト」などで19年「日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」新人賞を受賞。