ニッポン放送の定例会見が12日、オンラインで行われた。年に1度放送している「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」(14日午後10時)で、10歳の稲垣来泉(10)がカバーした「イメージの詩」がオンエアされることが決まり、発表された。

「イメージの詩」は、拓郎が70年に発表したデビュー曲。稲垣によるカバーバージョンは、明石家さんまがプロデュースしたアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」の主題歌となっている。いち早く楽曲を聴いた拓郎は、稲垣の歌声を絶賛。フルコーラスでの初解禁が決まった。

コメントを寄せた拓郎は、「イメージの詩」について「広島でロックバンド時代の頃、当時私たちの新しいヒーローだったボブ・ディランに触発されて一気に書き上げました。レコーディングしたのは22歳、通信販売で市場に出るようになったのが23歳の時です。50年以上の時間が経過しました」。

稲垣の歌声について「時を超えた奇跡的なレコーディングに震えました。頬を伝わる涙を僕はぬぐうことすら忘れて聞き入りました。10歳の少女が力いっぱいに歌いきった『イメージの詩』は決してカバーなどというレベルのものではありません。まさに2021年にたたきつけられた新しいメッセージではないでしょうか。奇跡のレコーディングをぜひお聴きください」としている。