3月に心臓発作を発症し療養中の歌舞伎俳優中村吉右衛門(77)について松竹は1日、「七月大歌舞伎」(同4~29日、東京・歌舞伎座、8、19日休演)を休演すると発表した。

吉右衛門は、第2部「御存 鈴ケ森(ごぞんじすずがもり)」での復帰を目指して都内病院で療養していたが、経過観察や医師の診察などを総合的に協議した結果、7月以降も引き続き、当面の間、療養に専念する必要があるとの判断にいたったという。

幡随院長兵衛役は、吉右衛門が出演予定だった偶数日を含め全日程、中村錦之助がつとめる。