バルセロナ五輪体操銀メダリストでタレントの池谷幸雄(50)が1日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に生出演し、SNS上でのアスリートへの誹謗(ひぼう)中傷問題について言及した。

番組では、池谷の教え子で、女子体操日本代表の村上茉愛が、競技後にSNS上での誹謗中傷問題について涙ながらに語ったことを扱った。

池谷は、村上のメンタルが強いことを紹介しつつ「誹謗中傷を書いてくる人って戦ったことがない人なんですよね。本気で戦っていたら、やっている選手も審判も真剣だし、必死だし、関わっている人みんな必死になってやっている。そしたらそんなこと書けないですね」と持論を展開した。

さらに「タラレバをよく書いたりする人がいるじゃないですか。あれを成功していれば勝てたとか。それができないから試合なんですよ。オリンピックなんですよ。それを見ていて、SNSに載せるとか、選手に送るっていうのは、ちょっと間違っているんじゃないかな」と話した。

また東京五輪の競泳男子代表瀬戸大也(27)の妻・馬淵優佳氏(26)は、メディア露出が増えると、夫だけでなく、自身にも誹謗中傷コメントが送られてくることを明かした。「いろんなご意見いただくことが多いんですけど、それを覚悟の上で出ているので特には気にすることはない」としながら、「一番気になるのは国籍やルーツに関して批判する人がいるんですね」。

馬淵氏は両親が中国出身で日本国籍を取得。自身は日本で生まれ育った。「中国人だから気が強いとか、中国に帰れとか、そういう意見をいただく。それは国を批判していると受け取りますし、両親に対しても言われているように感じるのですごい嫌な気持ちになるんですよ」と苦悩を語った。

そして「現代社会で多様性が必要になってきて、いろんな国籍やルーツを持つ人が増えてくると思うんですけど、それに対して寛容でないと、理解を示していかないと、これから国際社会において、置いていかれるんじゃないかなって危機感があります」と懸念した。