昨年7月に芸能界から引退した木下優樹菜さん(33)から、どう喝まがいのダイレクトメールを送られたり、SNSへの投稿で精神的苦痛を受けたとして、都内のタピオカ店経営者が木下さんを訴えた損害賠償請求訴訟の判決公判が27日、東京地裁(澤村智子裁判長)で開かれ、被告側に40万円の支払いなどの判決が言い渡された。

この日、木下さんは出廷しなかった。裁判長は主文として「被告は原告に対し、40万円および、これに対する令和元年10月6日から支払い済みまで、年5分の割合による金員を支払う」などと言い渡した。

木下さんは19年10月、姉が勤務するタピオカ店とのトラブルについて、タピオカ店のオーナーから給料や給与明細をもらえなかったなどと投稿した上、オーナー側にどう喝まがいのダイレクトメールを送ったとされている。判決ではこの点について、脅迫行為に当たると指摘した。当時、木下さんのフォロワーが530万人を超えていたこともあり、店側の苦痛が相当大きかったと判断。一方で木下さんがその後、店長に謝罪していた点なども考慮した上での判決とした。

木下さんは、19年11月18日に芸能活動を自粛。20年7月1日、店側との和解が成立しないまま芸能活動再開を発表したが、そのわずか5日後の6日、芸能界からの引退を発表した。