小松菜奈(25)が1日、都内で開催中の東京国際映画祭で上映された主演映画「ムーンライト・シャドウ」(エドモンド・ヨウ監督)舞台あいさつに登壇した。

この日、映画を鑑賞したファンとの質疑応答の中で、満月の夜の終わりに死者と、もう1度会えるかもしれない不思議な現象として劇中で描かれる「月影現象」が実際にあったら、誰に会いたいかと質問が出た。小松は「実家で飼っていた猫に会いたいです。猫ちゃんがいなくなって、そこから帰ってくることもなく、何年もたってしまった」と語った。そして「最後に大好きだよと、言葉で伝えたかった。急にいなくなってしまうと、ちゃんと伝えられなかったなと悔いが残る。飼っていた猫に会いたいです」と猫への思いを訴えた。

小松は劇中で、いなくなってしまった飼い猫を探す最中、身に着けていた鈴を河原でなくした主人公さつきを演じた。9月10日に都内で行われた初日舞台あいさつでも、司会から「1つだけ願いがかなうなら?」と聞かれ「最近だと、猫を飼いたいなと思っていて。さつきも猫を飼う役なんですけど、やっぱり生きものなので簡単には…飼いたいなと思うんですけど、葛藤がある」「かわいいな。こんなに癒やされる…天使じゃないですか? あぁ、いいなと思いながらも…いつも」と猫への思いを語っていた。

小松にとって、この日が東京国際映画祭への初参加で「初めての東京国際映画祭に参加させていただいて、光栄。久々に、このメンバーと出会えてうれしい」と笑みを浮かべた。映画については「監督もキャストも異色。どんな世界に連れて行ってくれるんだろうというのがあった。(原作の)よしもとばななさんの作品が海外でも愛されていて、出演はありがたいし、私も、そこの世界に飛び込んでいきたいと思った」と語った。