NHKは19日、都内の同局で、大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」(午後7時30分)の出場者発表会見を行い、初出場する歌手10組中6組が出席した。
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老若男女、誰もが知っているようなヒット曲が少ないと言われる21年。コロナ禍で、さらにデジタルに移行する時代の流れで、昨年に続き“世代交代”を印象づける選考となった。
SNS世代では知らない人はいないという「まふまふ」に代表されるように、サブスクやSNSでの再生回数が活躍の大きな指標になっており、アーティストにとっても、時代の変化にどう向き合い、対応していくかが問われている。
一方で、大みそかの夜に聞く演歌歌手の「こぶし」や、豪華衣装対決など、70年以上続く紅白ならではの“偉大なるマンネリ”的な、風物詩といえる要素も、より幅広い年齢層の心を彩るためには不可欠だろう。本当の意味で“カラフル”な紅白だと視聴者が感じるためには、時代に対応しつつも、目玉となる大物の出演しかり、「これぞ紅白!」という演出が求められる。【大友陽平】