関ジャニ∞が28日、全国ツアーの横浜アリーナ公演最終日を迎えた。

会場フルキャパシティーの1万2000人を動員、客席は満員で埋まった。コロナ禍で1年9カ月間見ることができなかった光景を前に、感謝と感慨を伝えた。

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本編終盤、「NOROSHI」「象」などを披露。火柱が上がる中のバンド演奏で、ファンを魅了した。安田章大(37)は「終わりたくねえなぁ~」と笑顔。「今日まで我慢してきたかいがありましたか? ∞(エイト)もそう思ってるぜ!」と叫び、大きな拍手を浴びた。

横浜アリーナでのフル動員ライブはコロナ禍以降初。事前に感染防止安全計画を神奈川県に提出し、これまでのジャニーズグループの取り組みなどが評価され、26日からの横浜公演で特例としてフル動員が決まったという。追加チケットも完売。感染対策で観客は声を出せないが、事前に集めたファンの声援やコールの音声を流す演出もあった。コロナ前の光景が戻ってきた。丸山隆平(38)は「感動しました」と笑った。

04年に8人組でデビュー。複数のメンバー脱退を経て、19年10月から5人体制となった。47都道府県ツアーを途中まで敢行したが、コロナ禍で中止となった。大倉忠義(36)は「ここ数年は『俺ら、間違ってたのかな』って思うくらいつらい時間もあって、悲しい思いもしたし、皆さんも同じだったと思います。でもこのステージに立てて、間違ってなかったんだなと思いますし、これからまた新しい正解を作っていきたいです」と意気込んだ。

コロナ禍は続くが、エンターテインメント業界の活気も少しずつ戻ってきている。村上信五(39)は「5人になった僕たちも大丈夫だよ、というのをジャニー(喜多川)さんと(藤島)メリーさんに届けたかったですし、フルキャパのライブで、ジャニーズのエンターテインメントもまだまだ大丈夫だよというのを示せたかなと思います」と感慨を込めた。【横山慧】