河瀬直美監督(52)が撮影、製作中の東京五輪公式記録映画「東京2020オリンピック(仮)」の公開日が来年6月に決まった。

配給の東宝が15日、都内の本社で開いたラインアップ発表会見で発表した。製作は木下グループが行ってきたが、64年の最初の東京五輪を記録した市川崑監督の映画「東京オリンピック」に続き、配給は東宝が行う。市川監督の作品は65年に公開され、1950万人を動員。その記録は、01年の宮崎駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」まで36年間、破られなかった。

東宝の上田太地企画調整部長は「招致が決まった時、前回、市川崑さんをやらせていただいたので、チャンスがあるならと話した」と木下グループに打診した経緯を語った。公開を6月にした理由については「河瀬さんは、いろいろ(ルートを)持っていらっしゃる」と世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭出品を期待してのことだと示唆した。