俳優安田顕(48)が18日、都内で、主演映画「私はいったい、何と闘っているのか」(李闘士男監督)公開記念舞台あいさつに出席した。

お笑い芸人、つぶやきシローの同名小説を映画化。理想と現実のギャップにウンザリしながら、脳内で妄想を繰り広げる主人公・伊澤春男の日常を描くコメディー。地元密着型スーパーの万年主任で、マイホームパパという愛すべき存在を演じた安田は「ささやかな日々、ささやかな幸せに感じ入ることが多い、そんなことに気付いたこの1、2年だった。この映画にはそれがあふれています」と話した。

妻を演じた小池栄子(41)とは2度目の夫婦役となった。小池が理想の男性について「春男さんみたいに優しく包み込んでくれる男性がいい」と安田を重ねると、安田は「結構したたかですよ。自分では優しいとは言えない。わがままだし、(妻は)よく結婚してくれたと思う」と照れ笑いした。

これに小池は「優しいですよ!大泉洋みたいに細かいこと言わない」と、来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で夫婦を演じる大泉の名前を持ちだしてキッパリ。また「3回目もお願いします」と三たびの夫婦共演に意欲を見せた。劇場は爆笑に包まれたが、安田は「私の発言ではありません。私は一切言っておりません」と報道陣に念押し。小池は「後で文句のメールが来ると思います」と笑った。

来年実現したいことについても語り、安田は「酒量を減らしたい」とボソリ。また「お正月映画としてたくさんの人に見てもらいたい。試写を後ろの方で見ていて、メディアの方の表情はマスクで分からなかったけれど、笑い声がクスッと聞こえたり、はなをすする音が聞こえた。ああよかった、言いたいことが伝わっているなと感じた」としみじみと語った。

岡田結実(21)劇団EXILEのSWAY(35)菊池日菜子(19)李監督も登壇した。