パパイヤ鈴木(55)が8日、都内の講談社本社で新著「パパイヤ鈴木の元気がでるダンス」発売記念囲み取材会を開いた。質疑応答の中で、21年6月に新型コロナウイルスに感染した件について聞かれると「僕は柴犬か? というくらい、本当に毛が抜けた」と頭髪が相当、抜けたことを明かした。

新型コロナウイルスに感染すると、せきや熱発、のどの痛みだけでなく、味やにおいがしなくなるなどの症状が知られている。鈴木は「もう、毛の抜け方が半端ない。においがなくなるか、毛がなくなるかってなっちゃう。髪の毛が抜けるのが、きつかった。3カ月続くらしい…僕は止まったんですけど。それを考えると、2度と感染したくないくらい、ちょっとひどかった」と顔をしかめた。今は自慢のボリューミーな髪は復活したが「これは、科学の力で…一時期は(脱毛が)すごかった。そんなことがあることを、知ってください」と苦笑混じりで訴えた。

感染後は消耗した体力を回復するのにも、相当の時間がかかり、高齢者の中には長期間、入院するケースもある。鈴木は21年6月に入院し、検査した結果、重症の肺炎だと判明し、2週間の入院を余儀なくされた。退院後は「師匠と踊っているビデオを見て、師匠の背中を見て踊るのが(ビデオのフル尺の)40分、最後まで出来なかった。25分くらいでダメだった。続けて30分、40分…そして次は細かいところと」と、体力の回復とともに、踊りも回復していったと振り返った。

「パパイヤ鈴木の元気がでるダンス」には、肩が凝るデスクワークなど生活のさまざまなシチュエーションを通し、苦痛を解消できる簡単なダンスの動きが紹介されている。鈴木は「この本も最初は、ここまで…でも(やっていくうちに)手が後ろまで上がるとか。ダンスは見えないものが見えるところがある。そういうふうにも役立てていただきたい」と胸を張った。また感染した立場から対策法を聞かれると「やれることは限られてきている。うつらないより、うつさないと思うことが大事」と強調した。