フリーアナウンサー生島ヒロシ(71)が11日、東京・赤坂のスタジオを飛び出し、生まれ故郷の宮城県気仙沼市の大震災遺構「伝承館」から「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)の「特別編~東日本大震災これまでとこれから~」と題したスペシャル生放送に出演した。

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東日本大震災で、当時57歳だった妹の亀井喜代美さん夫妻を津波で亡くしている生島。発生から丸11年を迎えて「コロナや、震災から10年以上が経過して、風化が言われていますが決して忘れてはならない」という万感の思いを込めてスタートした。

伝承館は旧気仙沼向洋高校の校舎。ゲストに震災当時は気仙沼市の防災課長だった佐藤健一館長と、兵庫県から気仙沼に移住して街づくりに携わっている一般社団法人「まるオフィス」加藤拓馬代表(33)の2人。被災地を勇気づける応援ソングの同市出身シンガー・ソングライター熊谷育美(36)の「雲の遥か」を聴きながら、3人は気仙沼をはじめとする被災地の現状や問題点、未来について語り合った。

生島から「加藤くん、君たちの時代だけどさ、明るい未来が待っている気がするけど、どうだい?」と問われた加藤代表は「地元の中学生、高校生と一緒に、彼らがいろんなチャレンジをする街にして行きたいなと思ってます。彼らは“復興街づくりが楽しそう”と言ってくれるんですよね。僕らにとっても励みになるので、それはこれからもしっかり続けて行きたいです」と答えた。

生島は「現実の中、前を向いて生き抜いていかないといけませんから。人生は続きますから。みんなで力を合わせて、乗り越えて行きたいと思います」。最後は「ハブ・ア・ナイスデイ! 気仙沼に来てくれ!待ってっからね」の大合唱で番組を締めくくった。