3月31日の番組出演を区切りに文化放送を退社することをSNSで表明していた石川真紀アナウンサー（47）が21日、同局の平日生ワイド番組「大竹まこと　ゴールデンラジオ！」（月～金曜午後1時～同3時30分）に出演し、あらためて自らの言葉でリスナーに直接説明した。

この日、石川アナは同番組のアシスタントとして出演。月曜レギュラーの阿佐ヶ谷姉妹、ガンバレルーヤとのやりとりする中で退社について触れた。石川アナは「お騒がせしてしまいました。これまで25年（文化放送に）務めてきて、ふと思い浮かんだのは（アナウンサーという仕事は）完成するということのない世界。放送も試行錯誤を積み重ねる25年間でした」と振り返った。

その上で「ここ数年はお聞きの皆さまと心の根っこで通じ合っている実感が持ちながらマイクの前に立てるようになってきた。物事の善悪、清濁併せのむところもあるが、どこか許せない、許しちゃいけない、言葉に表現できない部分は大事だなと思える時間が増えてきた。それは1人の放送人としては幸せだなと思っています。お聞きになっていただいた皆さんに育てていただいたと思っています」と語った。

江里子からは「もうネットは真紀ぴょん辞めるって大荒れよ」と声をかけられた。

今後については「大学時代の同期が起業しようといってくれて、思い切って前に進もうと思います。女性のキャリア支援に、コミュニケーション分野で関わろうと、一から勉強し直したい」と話した。

石川アナは1997年（平9）4月にアナウンサーとして同局入社。その後は報道部で国会民放クラブ、警視庁記者クラブ、司法記者クラブなどを担当。北朝鮮による拉致被害者5人帰国、日韓ワールドカップ、新潟県中越地震などを現地取材した。04年から再びアナウンス部に戻り、主にニュース報道の分野で活躍。「ニュースパレード（月曜～金曜午後5時～同15分）」の主軸として同局の報道番組を支えてきた。

◆石川真紀（いしかわ・まき）1974年（昭49）4月16日、秋田市生まれ。97年同局入社。アナウンス部、報道部に勤務。「ニュースパレード」「ハート・リング健康Radio～認知症と手をつなごう～」など担当。過去の担当番組には「伊東四朗　吉田照美　親父・熱愛」、「いとうせいこう×みうらじゅん　ザツダン！」のプロデュース担当も歴任した。