MBSテレビ(大阪市北区)に今春入社した海渡未来(かいと・みく)アナウンサー(22)が、配属初日の1日、研修前に異例のテレビ初出演を果たした。

番組は、夕方の帯情報生番組「よんチャンTV」。立教大の水上スキー部でキャプテンを務めた海渡アナは、琵琶湖からマリンアクティビティの生中継に臨んだ。

立教大3年時にはインカレで日本一。小型船舶操縦免許も保持し、琵琶湖は「学生時代は1年の半分を過ごした」という思い出の場所だ。ボートに乗り、水流を使って湖上に浮かぶスポーツに挑み、スタジオにいたロンドン五輪の元体操女子日本代表、田中理恵氏も「体幹がすごい」とうならせた。

出演を終え、この日夜には、場所を移して、ロケに同行した先輩の山中真アナとともに、オンラインで会見。「本当に楽しかった。アナウンサーのお仕事はこんなに楽しいのかと思いました」と初々しさを爆発させた。

が…同時に「アクティビティを体験している時も、このスポーツがどう難しいのか言葉にするのが難しかった」と反省も。自身を体力自慢といい「いろんな場所に足を運び、視聴者の方に日本一近いアナウンサーになりたい」と抱負を語った。

本来、同局では、配属から研修を経て、おおよそ2カ月後の夏にデビューだが、今年は、研修前にテレビ初登場。「漫画みたいにフリーズしていました」と緊張した瞬間を振り返った。

そんな海渡アナのあこがれは、同局の先輩、玉巻映美アナ。「YouTubeで拝見したのですが、海外でバンジージャンプをされていて、怖くて泣きそうになりながらも伝えていた」と、そのど根性ぶりに感服したと明かした。

バラエティーも報道も「幅広く経験したい」とも言い、夢も広がる新人アナに、苦手を聞けば「高いところは大丈夫ですが、虫だけがどうしてもダメ。それも、ゴキブリとかじゃなくてアリが…気持ち悪い…」と吐露。

子供のころ「アリの行列が足に上ってきたことがあってトラウマ」になったと言い、「アリを食べるお仕事は、泣き出すかもしれないです」と漏らした。

「ダメ」「苦手」と言えば、逆に勧められるのが、関西のノリ。東京都出身で、初めての大阪暮らしだけに、同席していた先輩の山中アナは「アリ…(の仕事)きそうですね」と、ニヤリと笑った。

実はここまで、既に“大阪のおばちゃん”の洗礼を浴びており、商店街で、サンダル履きの足に「アンタ、その靴、足が臭くなりそう」と言われ「アルコール消毒されました」。

東京時代は「考えられない」ふれあいに「なんて楽しいところだろうと、大阪のとりこになりそう」とも話していた。