女優松岡茉優(27)が、7月スタートの日本テレビ系ドラマ「初恋の悪魔」(土曜午後10時)に出演し、スカジャン姿の刑事を演じることが7日、分かった。松岡にとって初の警察官役となる。

訳ありの警察署員たちが難事件解決に挑む、ミステリアスラブコメディー。林遣都(31)仲野太賀(29)がダブル主演し、脚本を坂元裕二氏が手がける。松岡は、元捜査一課で、現在は万引などの事案を扱う生活安全課に所属する摘木星砂(つみき・せすな)を演じる。いつも同じスカジャンを着た女性刑事で、ぶっきらぼうで冷めた振る舞いの裏に本当の姿を隠した役どころだ。

坂元作品へは15年放送のフジテレビ系「問題のあるレストラン」以来2度目の出演となった。松岡は「どんなお話で、どんな役をいただくのかずっと待ち焦がれていました。坂元裕二さんの脚本は、“おかしみ”と“かわいらしさ”にあふれる愛すべきキャラクターたちが紡ぐ物語です」と魅力を語る。演じる星砂については「お友達とかに本当は言ってあげたいな、こう言えたらいいのにな、と思うことをさらっと言える人で、脚本を読んでいて気持ちがいいです」と話す。

目を引くスカジャンは、20着以上の中から選ばれたもので「なかなか着させていただく機会がありませんでした」と新鮮に感じている様子。また「星砂さんは靴下も片方ずつ別のものを履いていたりして、彼女のちぐはぐさが着ているものにも出ているのでしょうか」。警察手帳用の写真のため、制服でも撮影はしたものの「星砂さんはいつも私服で過ごしている人なので、今後、制服を着る機会はあるのでしょうか…?」と苦笑する。

主演2人の印象も語り、18歳の時に時代劇で初共演した林について「そうそうたるキャストの中で、若くして主演を務められていて、その中で座長としての勇ましさを感じていました」。16歳で初共演以来、共演多数の仲野についても「10代の時からの仲なので、一緒にドラマが出来てうれしいです」と笑みを浮かべる。そして「登場人物のみんな、そして星砂さん自身も、なにか消化できない思いを抱えている、いとおしい人たちなので、どんな化学反応が起きるのか、私自身とても楽しみです」と期待を寄せる。

作品の見どころについては「今回はちょっとトリッキーな演出がなされる予定で、私たちもどうやって撮るのかまだ知らない仕掛けがあるようです。没入感のある演出です」と紹介。松岡は「このドラマは、言うなれば、『没入型推理サスペンスラブコメディー』でしょうか? 略して『没コメ』(笑い)。臨場感のある中で、皆さんと一緒に、誰が悪い、良いではなく、なぜ、なんで事件は起きてしまったのかを見つめていければ」と話している。

また、事件を解決するメインキャストの1人となる会計課の職員・小鳥琉夏を柄本佑(35)、まじめな新人刑事・服部渚を佐久間由衣(27)、渚の先輩刑事・口木知基を味方良介(29)、自称小説家の謎めいた男・森園真澄を安田顕(48)、元監察医・小洗杏月を田中裕子(67)が演じることも明らかになった。