NHKは30日、嵐の松本潤(38)が主演する23年大河ドラマ「どうする家康」の追加キャストを明らかにし、女大鼠を松本まりか(37)が演じると発表した。00年「葵 徳川三代」以来2度目の大河出演となる。

松本は、忍者集団の長である父・大鼠の娘で、父を継いで忍者集団を束ねる女大鼠を演じる。役について「なんて面白い役をいただけたのでしょう!くのいち七変化のみならず、忍者界のサラブレッドとして生まれ、たいそうエリートだとも伺いました。しかしそんな女大鼠、今のところいっこうにしゃべらないのです。台本にせりふがほとんどないため彼女の全貌は謎めいていて…。未知数です…。今はとにかくこんなユニークな役が出来る幸運にただただ感謝です。大河の世界にスパイスになるような忍者パートをスタッフキャストの皆さんと作って行けたらと思います」と意気込む。

大河初出演作となった「葵 徳川三代」では一流の俳優陣と共演し「私は徳川家康の孫娘である千姫を演じたのですが、祖父の家康役には津川雅彦さん、父、徳川秀忠には西田敏行さん、母、お江に岩下志麻さん。義母には淀殿の小川真由美さん……そんなそうそうたる大先輩から、厳しくも温かくご指導頂いたのを覚えています。時代を築かれた方々の空気を体感できたことは、大きな財産です」と振り返る。

女大鼠が仕える服部半蔵を演じる山田孝之(38)とは旧知の間柄で「2000年に『六番目の小夜子』で共演し、同時期に撮影していたのが「葵 徳川三代」。互いに初大河でした。今回もまた家康が主人公の大河ドラマで、同じく23年ぶり二度目の大河ドラマでバディを組む…奇縁を感じます」としみじみ。松本とは初共演となるが「ちょうど当時の大河や六番目の小夜子の撮影中に流行っていたのが「A・RA・SHI」で、山田孝之さんとも撮影中よく口ずさんでいた同世代のスターです。そんな松本さんが殿になる。私も殿を助ける事のできる立派なくのいちに現場でもなれたらなと思っています。現場での立派なくのいちとはなんなのかは…これから考えます。チーム松本の良き一員になり皆さんに楽しんで貰えますよう、精いっぱい努めます!」と話している。

繊細な少年だった徳川家康が、仲間に支えられながら困難を乗り越えていく物語。誰もが知る戦国武将・家康の生涯を、脚本家古沢良太氏が新たな視点で描く。