King&Prince高橋海人(23)が8日、映画「アキラとあきら」(三木孝浩監督、26日公開)完成披露舞台あいさつに出席した。兄役を演じた横浜流星(25)にハグされたエピソードを明かし、感謝した。

「半沢直樹」「下町ロケット」などで知られる池井戸潤氏の同名小説が原作で、竹内涼真(29)と横浜のダブル主演作となる。父親の経営する町工場が倒産し、若くして苦労を重ねる山崎瑛(竹内)と、大企業の御曹司ながら次期社長の座を拒み、血縁に抗う階堂彬(横浜)が主人公。対照的な立場の若者がメガバンクに同期として入社し、情熱と信念を武器に社会に立ち向かう姿を描く。

高橋は優秀な兄にコンプレックスを抱え、対立する弟の階堂龍馬を演じた。「僕自身はごく一般家庭で仲良く家族で暮らしてきたので、家族の利害関係やお兄ちゃんに対するコンプレックスが自分にはなかった。チャレンジングな役でした」と語った。

豪華キャストに囲まれ、撮影中は毎日緊張と闘っていたという。特に、横浜と演じる自身のクライマックスシーンは「マックス緊張でした」と振り返った。その様子を察した横浜からある提案を受けたといい「流星君が『2人きりにしてください』と言ってくださった。そのシーンが終わった後に、流星君がハグしてくれたのはずっと覚えています」と気遣いに感謝した。その後落ち着いて演技をすることができ、高橋は「自分の中では頑張れたと思う。作品を通して、流星君には本当に支えていただいた」と語った。

横浜は「海人君は気遣いの人だから、周りのことや時間を気にしてしまうのかなと思った。このシーンをもっと良くするために、時間は気にしなくていいから、海人君が落ち着いてからやろうと。結果としていいシーンになったので、よかった」と振り返っていた。

竹内、石丸幹二、ユースケ・サンタマリア、江口洋介、三木監督も登壇した。