NHKは3日、桑子真帆キャスターが進行役を務める報道番組「クローズアップ現代」(クロ現、月~水曜午後7時30分)の5日放送回を「闘魂よ、いつまでも アントニオ猪木」と題して、1日に79歳で亡くなったアントニオ猪木さんの特集とすることを公表した。また10日に特別番組「燃える闘魂 ラストスタンド~アントニオ猪木・最期の日々~」(午前9時15分~10時、一部地域除く)を放送することも明らかにした。

同局は「日本のプロレス界をけん引し、国会議員としても活動した元プロレスラーのアントニオ猪木さんの死去を悼み、関連番組を放送します」と告知。「クロ現」の内容について「晩年、難病と闘う猪木さんに密着取材した『映像』、数々の『名勝負』、ゆかりの人たちの『証言』で激動の人生を読み解いていく」と説明した。同局は「日本のプロレス界をけん引し、強烈なカリスマ性で多くの人を魅了してきた。ボクシングのモハメド・アリとの異種格闘技戦、政界進出、度重なる北朝鮮への訪問など、あらゆる壁を越えていく存在だった」と猪木さんを紹介。「生涯をかけ、猪木さんが闘い続けた“相手”とは-」と、番組のテーマを示唆している。

10日の特番では、「死ぬとわかっていても、どう生きてどう行動するかが重要だ」と語っていた猪木の言葉とともに難病と闘い続けた晩年を特集。内容を「入院とリハビリを繰り返す猪木さんから密着取材が許され、その闘病の姿を2年にわたって追った。時に自らを強く叱咤し、時にこれまで見せたことのない弱音を吐く。“スーパースター・アントニオ猪木”と“人間・猪木寛至”がせめぎ合う。プロレスを愛し、妻を愛し、自らを信じて立ち向かい続けた、燃える闘魂の最期の日々を見つめる」としている。