女優井上真央(35)が来年1月スタートのTBS系連続ドラマ「100万回言えばよかった」(金曜午後10時)で主演を務める。同局系連ドラでの主演は07年「花より男子2」(花男)以来16年ぶり。

このほど取材に応じ「あの時の楽しさ、自由さを思い返しながらやれたら」と意気込みを語った。相手役で佐藤健(33)、重要人物役で松山ケンイチ(37)がそれぞれ出演する。

同作は、運命だと思っていた相手を不可解な事件で突然なくした主人公・相馬悠依(井上)と、幽霊になった鳥野直木(佐藤)、唯一幽霊を認識できる刑事の魚住譲(松山)を中心としたオリジナルファンタジーラブストーリー。

「花男」以来の金曜ドラマにリターンする井上は「自分の中では、そんなにたっている気がしなくて、成長もしていない気もしますけど、やっぱり年を重ねてくるといろんなことが慎重になったり、考えることが多くなる。あの頃振り返ると、のびのび自由にやっていたなと思い出したりして、今回も、あの時の楽しさ、自由さを思い返しながらやれたらいいなと思います」。

主演を張ることの多い3人は連ドラ初共演。「楽しみ」と口をそろえた。佐藤は井上について「ここぞの時に出てくる方というイメージ。何でもかんでも出るというよりは絞って渾身(こんしん)の一発を世に放つストロングスタイル」。松山は19年前に特別ドラマ「キッズ・ウォー」で井上と共演経験があるという。「本当に超久しぶりなのでいろいろ聞きたいですよね。演技とかでも楽しめたらいいな」と共演を心待ちにした。

佐藤が連ドラに出演するのは、同局系大ヒットドラマ「恋はつづくよどこまでも」以来3年ぶり。前回はドS医師役だったが、今回は幽霊役に挑戦する。「幽霊ものってあまり深く考えたことないけど、こんなにもドラマチックにする要素が詰まっていたんだって発見しました。それを形にしていくのが楽しみです」。

松山は、幽霊が見えるという部分に、役作りの難しさを感じているというが「ある意味、人の気持ち、意志、空気感と似ている。見えないけれど感じていることは確実にある。そこを台本から読み取って表現していきたいなと思っています」と工夫していく構えをみせた。

実力派3人の掛け合いシーンは作品の大きな見どころになりそうだ。井上は「(台本を)読んでいて本当におもしろいです。でもやるってなると難しいなって思うので、一緒に作りあげていくのが楽しみです。オリジナルなので、どういう関係性になっていくのか楽しみ。難しいけど楽しみながら見ている人たちが重くなりすぎず、切ないけど、ふっと笑えるところがあったり、楽しめるドラマにしたいなって思います」と力を込めた。【佐藤成】