英王室のヘンリー王子(38)が、両親を亡くした英国軍人の子供や若者を支援する慈善団体のクリスマスパーティーに、スパイダーマンに扮(ふん)してビデオ登場し、メッセージを送った。

米ピープル誌によると、スーパーヒーローに扮した王子は、マスクを被ったまま「クリスマスは、私たちが愛する人を本当に心の底から恋しくなる時期です。それで良いんだ。だけど、両親がいないクリスマスを楽しむことに罪悪感を感じることもあるかもしれない。でも、親たちはいつもみんなに楽しんでもらいたいと思っていると、私が保証する。だから罪悪感を感じなくていい。最高の時間を過ごすことがずっと許されているのだから。さあ、楽しいクリスマスを過ごして」と温かいメッセージを送った。

そして最後はマスクを外して素顔をさらし「メリークリスマス」と笑顔で伝えて子供たちを喜ばせた。「ヘンリー王子から手紙やメッセージを受け取るのは、本当にうれしい」「ただ同情しているのではなく、親なしで成長することがどのようなものか知っている」「彼は次のスパイダーマンになるかも」と、子供たちからも王子に対する感謝の言葉が届いている。

「スコッティーズ・リトル・ソルジャース」は2010年に夫をアフガニスタンで亡くした女性によって設立された慈善団体で、王子は18年から同団体を支援している。19年のクリスマスにも、サンタクロースに扮してビデオメッセージを送っていたという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)