ハロー!プロジェクト(ハロプロ)のアイドルグループ、モーニング娘。’22加賀楓(23)が10日、東京・日本武道館で行われた秋のコンサートツアー最終公演「モーニング娘。’22 25th ANNIVERSARY CONCERT TOUR ~SINGIN’ TO THE BEAT~加賀楓卒業スペシャル」で、グループおよびハロプロから卒業した。

12年11月からハロプロ研修生として活動していた加賀は16年12月に、「モーニング娘。’16新世紀オーディション」で、研修生から抜てきされてグループに加入。約10年のハロプロ人生に終止符を打った。卒業後の活動については未定だが、ダンスに関わる仕事を目指していくという。

序盤のMCで加賀は「一応私の卒業コンサートなので、この時間を目いっぱいパフォーマンスに使いたいと思います!」と話すと会場から拍手がわき起こった。

アンコール後、メンバーカラーを意識した赤と、黒のパンツスタイルの衣装で登場し、ソロで曲「Give Me愛」を披露。公演でソロパフォーマンスしたダンスの振り付けを自身で担当するなど、卒業後に進む道への一歩となった。会場はメンバーカラーのイタリアンレッドのペンライトで染まった。加賀は「みなさんと違う道を進みますが、気持ちは1つです。皆さんと一緒に明るい未来を歩んでいきたいと思います。これまで私に関わってくださった全ての皆様、10年間応援してくださった皆様、ありがとうございました」と涙ながらに感謝して一礼し、会場を後にした。

この日はグループとして21日発売の最新シングル「Swing Swing Paradise」を含む全24曲を披露し、1万1000人のファンを魅了した。

加賀は、ハロプロ研修生時代の同期や後輩がデビューするなか、デビューまで4年を費やした「苦労人」で、かえでぃーの愛称で親しまれた。東京出身ながら、名前のつながりで、18年4月から石川・加賀温泉郷観光大使に就任するなど幅広く活動している。【佐藤成】