歌手ジャスティン・ビーバー(28)が21日、2010年の大ヒット曲「ベイビー」を含む全楽曲の著作権と原盤を2億ドル(約270億円)で売却する方向で投資ファンドと交渉していると、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じた。

同紙は合意の最終段階だと伝えており、ビーバーは報道のあった翌日には妻でモデルのヘイリー・ビーバーとともに米ビバリーヒルズの高級ブランド店をはしごして買い物を楽しむ姿がパパラッチされた。芸能情報サイトTMZは、「もうすぐ懐が大きくなるから、はしごショッピングする時」と伝えている。

大手投資ファンド運用会社ブラックストーン・グループの関連企業であるヒプノシス・ソングス・キャピタルは、今年初めに歌手ジャスティン・ティンバーレイクの楽曲の権利を1億ドルで取得しているほか、ニール・ヤングやシャキーラの権利も買収している。

09年にシングル曲「One Time」でデビューしたビーバーは、12年のキャリアで6枚のアルバムを発売。16年には「ホウェア・アー・ユー・ナウ」がグラミー賞で最優秀ダンス・レコーディング賞に輝き、自身初のグラミー賞を手にしている。

合意に達すればヒプノシスにとって、史上最高額での買収になると言われている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)