King&Princeが12月31日、東京・NHKホールで行われた「第73回NHK紅白歌合戦」に出場した。5月22日をもって平野紫耀(25)岸優太(27)神宮寺勇太(25)が脱退し、順次ジャニーズ事務所から退所すると発表しており、5人ではラストの紅白となった。

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司会の嵐櫻井翔(40)から意気込みを聞かれると、平野は「5人での紅白は最後になると思いますので、皆さんの目に焼き付けるようなパフォーマンスができたらと思います」と答えた。永瀬廉(23)は「たくさんの方々のおかげで立てたステージだと思いますので、感謝の気持ちを込めてパフォーマンスしたいです」と力を込めた。カメラに向かって笑顔を見せるなど、普段通りの様子で準備に向かった。

ダンサブルなヒップホップナンバー「ichiban」を披露。終盤には5人が輪になって踊り、何度もお互いが顔を合わせて笑顔を見せた。ラストは中央にいた高橋海人(23)の肩に平野が手を乗せて、やり切ったような表情で笑った。観客から大きな拍手を浴びた。ゲスト審査員の嵐松本潤(39)もほほ笑んでいた。歌唱後は5人全員で肩を組みながら笑顔で引き揚げ、平野と永瀬が報道陣に向かって「ありがとうございました」と伝えた。

5年連続5回目の出場。出演時間は午後10時前後のいわゆる「10時またぎ」。他局では別の番組がスタートするなど、視聴者がチャンネルを変えることも多いタイミングだ。注目度の高いKing&Princeを配置することによってNHKも“チャンネル固定”効果を狙ったとみられる。11月の出場決定発表時にも、NHK制作統括の加藤英明氏が「5人でのパフォーマンスが日本中の視聴者に感動を与えるような、素晴らしいものになることを祈っています」と期待を明かしていた。

普段通りの安定したパフォーマンスは、高いプロ意識ゆえだろう。12月28日に行われた紅白のリハーサル取材でも、スタッフから事前に「紅白に関する質問のみでお願いします」と声掛けがあるなどピリピリムードだったが、本人たちはいたって和やかムード。脱退するメンバーも残るメンバーも関係なく軽妙なやりとりで笑わせた。岸は「紅白を通してパフォーマンスで恩返しができたら」と誓い、ニュースを見たファンたちを喜ばせていた。

22年は初の4大ドームツアーを成功させ、シングル「ツキヨミ/彩り」で初のミリオンセールスを達成した。トップアイドルグループのプロ意識と、人気、パフォーマンスが集結したような紅白のステージを終えた5人。2023年もファンのみならず世間の注目を集めながら、まずはCDデビュー5周年を迎える5月まで走りきる。【横山慧】

◆King&Prince(キングアンドプリンス)15年に「Mr.King vs Mr.Prince」として結成。その後、平野紫耀、永瀬廉、高橋海人の「Mr.KING」と岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹の「Prince」としてそれぞれ活動し、18年5月23日に6人で「シンデレラガール」でCDデビュー。21年3月、パニック障害のため18年11月から休養していた岩橋が脱退し、5人で活動。

◆平野紫耀(ひらの・しょう)1997年(平9)1月29日生まれ、愛知県出身。12年2月に関西ジャニーズJr.として活動開始。18年5月にKing&Princeとして「シンデレラガール」でCDデビュー。171センチ。血液型O。

◆岸優太(きし・ゆうた)1995年(平7)9月29日、埼玉県生まれ。09年7月20日ジャニーズ事務所入り。18年5月にKing&Princeとして「シンデレラガール」でデビュー。167センチ。血液型A。

◆神宮寺勇太(じんぐうじ・ゆうた)1997年(平9)10月30日、千葉県生まれ。10年10月ジャニーズ事務所入り。18年5月King&PrinceとしてCDデビュー。空手初段。175センチ。血液型O。

◆永瀬廉(ながせ・れん)1999年(平11)1月23日生まれ、東京都出身。11年4月にジャニーズ事務所入りし、関西ジャニーズJr.として活動。昨年5月からNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」出演。175センチ。血液型O。

◆高橋海人(たかはし・かいと)1999年(平11)4月3日、神奈川県生まれ。13年7月ジャニーズ事務所入り。21年TBS系日曜劇場「ドラゴン桜」に出演した。22年はテレビ朝日系ドラマ「未来への10カウント」、映画「アキラとあきら」などに出演。174センチ。血液型A。

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