舞台「喜劇 老後の資金がありません」の初日前会見が31日、東京・新橋演舞場で行われ、ダブル主演の渡辺えり(68)、室井滋(64)と、羽場裕一(61)、宇梶剛士(60)が意気込みを語った。

21年に続く再演。京都・南座公演も盛況で、渡辺は「室井さんとコンビを組んで元気に楽しくやっている。鬱々(うつうつ)とした時代を吹き飛ばすようなお芝居ですので、ぜひいらしていただければ」と話した。

新加入となる室井は「舞台は8年ぶり。商業演劇といわれるものは2度目」とし、「新人だと思って諸先輩方の背中を見ながらやっていくしかないという気持ち。毎回が新鮮で楽しく、やっぱり舞台はいいなと思う」。

老後の資金をめぐるコメディーだが、室井は時事問題にも言及。「(南座公演を)やっている途中で、フィリピンのルフィの事件をテレビでやっていて、お年寄りがだまされちゃったりということも現実に起こっている。老後の資金のすぐそばで社会的問題が次々と起こっているんだなという中で舞台に立っていたので、思うところがものすごくある」とした。

前向きで明るい作品に自信をみせており、「老後は楽しいのかなと思いながら、自分自身が勇気付けられている」と話した。

公演は、新橋演舞場で2月1日から同19日まで。