俳優窪田正孝(34)が、5月6日から上演の人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」初の舞台化作、「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」(東京・シアターミラノ座など)で主演を務めることが1日、分かった。登場人物も一新される完全オリジナルストーリーで「ドルフ」と呼ばれる集落のひとつを率いる青年、渡守ソウシ役を演じる。

舞台は壊滅状態となった地球で、ソウシとエヴァンゲリオンに搭乗する14歳の少年少女らが巨大な未確認生物「イキモノ」たちと戦いながら人類再生を目指す物語。窪田は「神、人類、戦争、侵略、破壊、そして再生。エヴァが描くメッセージを、うごめく今この時代に演劇を通して直接届けられたらと思っています」と意気込み「本来、手を出してはいけないエヴァンゲリオンという山のように高い壁に挑む事を真摯(しんし)に受け止めてビヨンドを完成させたいです」。

構成・演出・振り付けは、15年、18年上演の舞台「プルートゥ PLUTO」でも知られ、ローレンス・オリヴィエ賞など数々の受賞歴を誇る世界的振付家、シディ・ラルビ・シェルカウイ氏が担当。台本は劇団はえぎわ主宰で、俳優、脚本家、演出家としても活躍のノゾエ征爾が手掛ける。

舞台には窪田のほか、石橋静河(28)村上虹郎(25)田中哲司(56)の出演も決定。5月の東京公演から始まり、6月3日から長野、同10日からは大阪でも上演。東京公演を行う新劇場「シアターミラノ座」は、同公演がこけら落としとなる。

○…「新世紀エヴァンゲリオン」は庵野秀明氏原作・監督で95年10月から96年3月にかけてテレビ東京系でアニメが放送され、97年に初めて映画化。数シリーズが制作され、21年公開の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で完結した。主題歌「残酷な天使のテーゼ」もヒットし、漫画化やゲーム化もされたほか、作品をベースとしたパチンコ、パチスロ機も人気を博している。