歌人の俵万智さん(60)が23日、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土曜午前8時)について、4日連続で短歌をツイッターに投稿した。
以下、ネタバレを含みます。
この日の放送で貴司(赤楚衛二)は編集者のリュー北條(川島潤哉)から「そろそろ第二歌集の準備をしようか。今出したら絶対に売れるから。歌、バンバンつくって」と新しい歌集の出版を持ちかけられる。貴司は「やりたいことが見つかったんです。子供向けの短歌教室です」と難色を示した。
放送後、俵さんは「第二歌集収録短歌(妄想)」と題して短歌を4首詠んだ。
「子どもらと短歌つくって笑(わろ)てますお元気ですか八木のおっちゃん」
「おそろいの弁当のフタ開けるとき君と僕とは家族と思う」
「平和でも歌はできると信じたいリュー北條のケーキのように」
(現実)
「非公式応援歌人と呼ばれてる妄想短歌とまらぬ我は」
俵さんは20日に貴司と結婚したヒロイン舞(福原遥)に「舞ちゃんに捧ぐ…」と題して以下の2首を投稿。
「デラシネでうめづで夜の公園で好きって君に伝えたかった」
「君にだけ見える昼間の星のように一生かけてそばにおりたい」
21日には「昨日の余韻の中で…くるみちゃんに捧ぐ…(リプ欄にリクエストがあったので詠んでみました)」として1首投稿。
「大切な友と友とが結ばれて嬉しくて泣く、寂しくて泣く」
そして前日22日は貴司が出版した第一歌集「デラシネの日々」について「歌集『デラシネの日々』所収短歌(妄想)」と題して以下の2首を投稿した。
「一枚の葉書きを君に書くための旅かもしれぬ旅を続ける」
「古本と亀と子どもと君と僕それだけでいいデラシネの日々」
視聴者からは「朝ドラ受けよりも楽しみ朝ドラ詠み」の声が寄せられるなど、ドラマ放送後の俵さんの短歌ツイートがすっかり定着した模様。
なお、俵さんは今月27日、NHK総合テレビで放送される「プロフェッショナル『歌人 俵万智』に出演する。