米下着ブランド、ヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーが、4年ぶりに復活することが明らかになった。

ヴィクトリアズ・シークレットと言えば、90年代からセクシーできらびやかなデザインの下着や水着を身に着けたエンゼルと呼ばれるモデルたちによる豪華絢爛(けんらん)なショーを毎年開催し、多くの人気モデルを輩出してきたことで知られる。

しかし、時代の流れと共に多様性を求める世間とのギャップが大きくなり、人気は低迷。2019年に恒例のファッションショーを中止していた。

ABCニュースなど米メディアによると、3日に行われた同社の2022年の決算説明会で今年後半に新たなファッションショーの開催を予定していることが発表されたという。

多様性の欠如が批判を浴びたことやかつての経営陣が性犯罪者で獄中死したジェフリー・エプスタインと関係していたことが明るみに出たことなどから、ショーだけでなく、エンゼルの起用もやめ、経営陣を一新してブランドイメージの再構築に取り組んでいた。

新体制の下で、エンゼルに代わって女優プリヤンカー・チョープラーやトランスジェンダーモデルのヴァレンティナ・サンパイオや女子テニスの大坂なおみらをVSコレクティブのアンバサダーに起用し、より包括的なブランドイメージを目指してきた。

どのようなショーになるのかは詳細は分かっていないが、新しく生まれ変わった以前とは異なるショーになると伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)