4人組バンドsumika(スミカ)でギターとコーラスを担当した黒田隼之介(くろだ・じゅんのすけ)さんが死去したことを受け、ボーカル片岡健太、ドラム荒井智之、キーボード小川貴之の連名による追悼文が7日、公式サイトに掲載された。

3人は「突然のことで驚かせてしまってごめんなさい。想像すらしなかった現実を受け止められず、頭では理解しようとしているのに心が拒否する、何にも感情が振れない日々を過ごすことしかできませんでした。人生何が起こるかわからない。心の底からそんなことを思いました」と、黒田さんの突然の訃報に戸惑いを隠さず、「それでも、少しずつですが感情一つ一つを整理しながら今ある現実というものを受け止めることができるようになってきた気がします」とした。

「笑顔と優しさとギターと、時折垣間見える誰よりも強い意志でずっとバンドを守ってくれていた隼ちゃん。隼ちゃんからもらったもの、過ごした時間、全ての思い出。全部持って、前に進んでいきたいと思いました。どんな進み方になるかわからないし、どのくらい時間がかかるかわからないけど、それでもまたsumikaとして歩いていきたいと思いました。歩いていく過程で、様々な場面でまた思い出すだろうし寂しくなるだろうし涙も出るだろうけど、そうやって少しずつ向き合っていきたいと思います」と、バンドを継続する意向を示し、「まだ受け止めきれないけど、ずっと愛しているよ隼ちゃん。出会ってくれて、一緒にバンドを組んでくれて本当にありがとう」と悼んだ。

黒田さんは2月23日に死去。34歳だった。3月25日までに予定されていたライブ3公演は中止に。4月10日までに予定されていた同バンドのドキュメンタリー映画「『sumika』~10th Anniversary THE MOVIE~」の公開見合わせがあわせて発表された。4月2日に出演予定だった岡山県での音楽イベント「EIGHT BALL FESTIVAL 2023」も出演キャンセルとなる。