落語・文学・上方舞によるコラボ公演「RENBO 恋慕 いつの世も人は人を想う」の記者会見が22日、大阪市内で行われた。出席したのは、落語の桂春蝶、日舞の山村若静紀、地歌三味線の菊央雄司、演出のわかぎゑふ、朗読の桂紗綾ABCアナウンサー。それぞれが得意分野を生かし、独自のスタイルで「和のクラシック」を奏でる。

「古典って、すごいんです。鍛えられた声や肉体、情熱を生かし、現代演劇で育った私から見た新しい舞台に挑戦したい」と、わかぎ。日舞、落語などそれぞれ分野のファンが、いずれも楽しめるセレクトショップのようなステージを目指す。

「桂紗綾さんが真剣になって落語に取り組むことで、落語と文学の会に発展した。今回、地歌三味線、日舞の世界からすごい人が参加してくれます。WBCの日本代表に大谷翔平選手が加わるようなものです」と、春蝶は豪華な顔ぶれにわくわくしていた。

公演は、作家O・ヘンリー「賢者の贈り物」と落語「芝浜」と上方舞「萬歳」といった組み合わせで、古典になじみのない人でもリラックスして楽しめる内容となる。

人生100年時代を迎え「昔と違って、いまは30代40代でも大人になりかけの若者世代。60代70代の親や子どもと一緒に楽しんでほしい」と、わかぎ。

朗読担当の桂紗綾アナウンサーは「今回はドレスを着用するのでダイエットしています。すでに3キロ落としたので、もう少し頑張って当日までに3キロやせます」と打ち明けた。

公演は4月15日(正午開演と午後5時開演)、16日(正午開演)。会場は大阪・福島のABCホール。