2014年(平26)に83歳で亡くなった、俳優高倉健さんの養女で高倉プロモーション代表の小田貴月(おだ・たか)さんが、芸能事務所「生島企画室」と業務提携することが16日、発表された。今後、文化人としても活動していく。

高倉さんと17年の時を共にして、パートナーとなった小田さんは「私が経験した“命の見つめ方”などがお役に立てる場を探したい。人のぬくもりをお伝えできる声を生かすことや本を書くお仕事が続けられたらうれしいです」と話している。

19~21日の3日間、生島企画室会長の生島ヒロシ(72)がパーソナリティーを務めるTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)に出演。生島相手に、在りし日の高倉さんの姿などを語る。

3月29日には、高倉さんの最後の1年間をつづった命の記録「高倉健、最後の季節(とき)。」を文芸春秋から出版。担当医から「悪性リンパ腫」を告げられたあと、仕事復帰に執念を燃やした高倉さんの闘病の日々が初めて克明に描かれている。

小田さんは「この本を書き上げたことで高倉からの宿題を終え“これからも感性を磨いて後悔なく生きる覚悟を持て”という声が聞こえた気がします」と話している。

また、14日にはNHK「アナザーストーリーズ・高倉健と幸福の黄色いハンカチ」に出演して「(脚本に)1行でも自分の琴線に触れるものがあれば、それを手がかりに役を自分の中に取り組んでいく」という高倉さんの仕事の流儀を語った。

生島企画室は、TBSアナウンサーだった生島が独立して、1989年(平元)4月1日に設立。テレビのコメンテーターとしても活躍中の直木賞作家・今村翔吾氏(38)や女優浅野温子(63)、歌手で俳優の池畑慎之介(70)、元AKB48武藤十夢(28)、元TBSアナウンサー吉川美代子(68)らが所属。最近では、世界で活躍する俳優平岳大(48)の日本の窓口にもなり、所属するタレントは130人を超えている。