「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏(46)が26日、ツイッターを更新。生活保護をめぐるSNS上の一部意見に言及し、自身の考えを示した。

国が生活保護費基準額を引き下げた改定をめぐり、生存権を保障した憲法に反するなどとして受給者らが減額決定の取り消しを求めた訴訟が全国29地裁で起こされている。2審の大阪高裁は、減額を違法とした1審の大阪地裁判決を取り消し、原告側の請求を退ける判断を示した。判決を不服とした受給者らは最高裁に上告。「不当判決」を訴える様子がテレビでも報道されたが、その映像に一部ツイッターユーザーから「デモをするくらい動けるなら働いたらどうか」といった声もあがった。

ひろゆき氏は、そうした一部ユーザーのツイートに返信する形で「『デモするくらい元気なら働け』は同意」とした上で、「ただ、一時的失業者が許容される社会の方が経済的に成長しやすいです。切り捨てとやらは不可能だし、治安は悪化します。飯食えなくて盗むしか無くなると、人は犯罪をします。まともな大人は、生活保護は社会に必要だし効率的と理解した方が良いと思います」と持論を展開した。

ひろゆき氏はかねて生活保護制度を積極的に利用すべきとの考えを示しており、21年1月には菅義偉首相(当時)が政府のセーフティーネットとして生活保護に言及したことに触れ、「困ったら生活保護。多くの人が生活保護を取るほど、本当に必要な人が生活保護が取れないという状況が減るので、欲しい人は総理の言う通りガシガシ貰いに行きましょう」とツイートしていた。