先日、歌手石川さゆり(57)が行った「デビュー51周年記念“さゆり祭り”サイン会」を取材した。想像以上に多い、若い女性からの人気に驚いた。

サイン会は先月5日に発売したシングル「約束の月」を盛り上げるために企画。ファン350人限定のサイン会でチケットは即完売。会場の東京・タワーレコード渋谷店でのサイン会は今回が初めてで、会場内は歴代の等身大パネルやポスターが飾られていた。

石川はサイン会についてデビュー当時に行った記憶があるという。「デビューした当時は『石川さゆりです』と言いながらサイン会をやった記憶があります」と話し、「コロナ禍でアルバムを整理していたら、サイン会をやっている写真があって。16、17歳の頃で」と語った。

今はサインをする機会も少なく「私のサインを持っている方は少ないと思って」とレアな直筆サイン。若い頃はサインを書く機会も多かったと懐かしみ「楽屋で、隣の歌手のサインをまねして書いてみたり、いたずらっ子でした」と笑わせた。

昨年デビュー50周年の節目を迎え、記念曲「残雪」シングル「虹が見えるでしょう」をはじめ、大全集「50周年50曲」を手がけた。「50周年記念リサイタル」ではコロナ禍のためマスクの着用が必須で声掛けなども出来ず、石川は「何かもう1度、新鮮な感動を皆さんに届けたい。夏くらいからはマスクを外して楽しんで、みんなでいつもの生活に戻ることが出来たら」とファンとの交流を口にしていた。

サイン会が開場すると、多くのファンが少しでも近くで石川を見ようと前に押し寄せた。驚いたのは、サイン会に訪れた人が高齢のファンだけではなく、20代と思われる若い女性の姿が多かったこと。中には「石川さゆり」と背中に書かれた法被を着て訪れるファン、海外から来たというファンもいた。

冒頭では、2月に発売されたアルバム「Transcend」でサウンドプロデューサーを務めた斎藤ネコ氏との対談も開催。古くから石川を知る、斎藤氏との思い出話にファンの笑い声も多く聞こえた。

石川は1人1人のファンと言葉を交わしながら、自身の最新シングルのジャケット写真が添えられた色紙にサインを書き、コロナ禍では難しかった近い距離での交流を楽しんだ。「お客さまと近い分、コミュニケーションがつくれるというのも楽しい」と喜んだ。石川との2ショットに応じた女性は、この日のために韓国から訪れ、直筆サインを手にして、満面の笑みを浮かべていた。

この日の様子は、石川も自身のインスタグラムに投稿。「さゆりさんにあんな至近距離でお会いできてとても幸せ」といった若いファンからのコメントが寄せられ、幅広い年齢層からの人気がうかがえた。

デビュー51年目を迎えた現在もさまざまなジャンルの音楽製作に取り組み「50年やってきたんだから『どっこいしょ』と落ち着くのでなく、見たこともないものを探してみる」と意気込み、SNSなどの投稿も年齢を感じない。

新たなチャレンジを辞めず、若さを感じる姿勢に多くの女性ファンも引きつけられるのではないかと感じた。【加藤理沙】