女優天海祐希(55)が7日、都内で、「第48回 菊田一夫演劇賞」授賞式に出席した。「広島ジャンゴ2022」の山本/ジャンゴ役、「薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還」のアンヌ役の演技が評価された。

全身黒のパンツルックで登壇した天海は「素晴らしい賞をいただくことができて、本当はものすごく驚いていますし、とても恐縮しています。すべての皆さま、スタッフ、キャストの皆さまに心から感謝申し上げます。そして劇場に足を運んでくださったたくさんの皆さん、いろいろと難しい時期ではありましたけれども、皆さま、足を運びくださったことを心から感謝しています」とあいさつした。

続けて「やっぱり演劇って生ものですから、生の人間が演じ、そして生の人間が客席で見てくださるというものになります。大変な時期もございました。今もいろいろと大変なこともまだまだあると思いますけれども、その時に何もできない自分に対しての絶望感ももちろん感じました。しかし、人間の可能性、そして舞台の可能性をたくさん感じることもできました。そこに希望を持って千秋楽まで走ることができました」と語った。

そして「その舞台2つでこのような素晴らしい賞をいただけたことを心から感謝しています。そして、まだまだ自分でも精進していきたいと思いますし、たくさんの方に楽しんでいただける舞台を作っていきたいなと心から思います。本日は本当にありがとうございました」と感謝した。

授賞式には菊田一夫演劇大賞を受賞した舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」を代表して、TBS佐々木卓社長、堀義貴ホリプログループ会長、菊田一夫演劇賞を受賞した瀬戸山美咲、菊田一夫演劇特別賞を受賞した渥美博が出席。同演劇賞を受賞した坂本昌行、望海風斗は欠席した。

◆菊田一夫演劇賞 舞台で優れた業績を示した人などに授与される演劇賞で、1975年(昭50)に「君の名は」「放浪記」などで知られる劇作家菊田一夫(きくた・かずお)さんの功績を記念して創設された。大賞は過去に森繁久弥さん、森光子さん、山田五十鈴さん、最近では大竹しのぶ、三谷幸喜さんらが受賞。