黒木瞳(62)が8日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「魔女の香水」(宮武由衣監督、16日公開)完成披露舞台あいさつで「魔女役は初めてです」と、1981年(昭56)に宝塚歌劇団に入団後、42年のキャリアで初めて魔女を演じたと明かした。

黒木は劇中で、香水店を営み“魔女さん”と呼ばれる白石弥生を演じた。桜井日奈子(26)が演じた、派遣社員をクビになった若林恵麻を華麗に転身させる役どころで、黒木は「香水の力で魔法をかける。70過ぎの役をやっておりますけど、30歳の役も出てくる。そのあたりは魔女ではないでしょうか?」と笑みを浮かべた。

ただ、司会のフリーアナウンサー笠井信輔(60)が「違和感、ないですよね? 30歳の役」と平岡祐太(38)に同意を求めると、黒木は「いや、言いにくいでしょ」と苦笑い。平岡は慌てて「30歳、違和感ないっすよ!」とフォローしつつ「難しい質問、しないで」と笑った。続けて平岡が「それだけ、若い役も演じていて…」と続けかけると、黒木は「セーラー服から老婆までやらせていただいておりますけれども、そういうところを、魔女と見ていただけると、うれしい」と笑みを浮かべた

劇中では、白髪の姿も演じるが「監督からの強い希望で白髪のウィッグをかぶって雰囲気を出そうと。監督のビジョンに近づけたのではないんですか?」と自信を見せた。弥生が口にする金言も、劇中のポイントだが「金言は、まだまさ言えるような女ではありませんけども、監督がすばらしいせりふを書いてくださったので、自分のせりふで自分を励ましているみたいな気持ち」と振り返った。