日本民間放送連盟の遠藤龍之介会長(67)が9日、都内で定例会見を行った。

ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(19年に死去)の性加害疑惑問題について、遠藤会長は「放送番組は局、制作会社、タレントプロダクションアドさまざまな協力の中で作られる。十分な注意をして行くことが肝要だなと思う」と話した。

性加害疑惑問題について、テレビ各局が報道するのが遅かったことについて「各局の報道のスピード感、量はさまざま。ハラスメントという厳しい問題であると同時に、デリケートな問題」と指摘した。

先月14日に藤島ジュリー景子社長が動画で謝罪してから、1カ月近くたった。遠藤社長は「キャスティングについては、タレントには罪はない。どれくらいの被害があるかは分からない。告発する権利もあるし、黙っている権利もある。全てを暴いていくことは難しい。事務所側がどういう対応を取るか、難しいところ。会見を開くというのは、ある程度カードがそろっているということ。それができるかということだと思う」と話した。