女優天海祐希(55)が主演を務めるカンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」(月曜午後10時)の第9話が12日に放送され、平均世帯視聴率が7・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが13日、分かった。第1話から9・3%、7・9%、8・3%、7・8%、7・5%、7・1%、7・5%、7・4%だった。平均個人視聴率は4・2%、第1話からは5・3%、4・5%、4・8%、4・5%、4・3%、4・1%、4・3%、4・3%だった。

天海は頭脳明晰(めいせき)で変装の達人、元敏腕弁護士というワケあり美人探偵の上水流涼子役を演じる。天海と初共演の松下洸平(36)は、女性に苦手意識を持ちながらもIQ140を誇る貴山伸彦役を担当し、バディを組む。ときに手段を選ばない涼子を貴山が頭脳を生かしてサポートする。また、2人が抱える過去の因縁にも立ち向かう。涼子は弁護士資格を剥奪されたきっかけの傷害事件の真相を、貴山は家族との確執を追う。

「クセ強コンビ」が理不尽な悪党たちを“あり得ない”手段で葬る極上痛快エンターテインメント。原作は映画化された「孤狼の血」で知られるミステリー作家柚月裕子氏の小説「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」。天海、松下の他にも白石聖、中川大輔、丸山智己、仲村トオルらが出演する。

第9話で、弁護士資格を剥奪される原因となった傷害事件について、何とかして当時の記憶を呼び覚ましたい涼子は、自らの拳が血に染まるまで殴り続けた相手、椎名保に謝罪するべく、下町の小さなレンズ工場を訪れる。しかし、何度訪ねても椎名は会ってくれず、今回もまた、息子の孝(本田響矢)に追い返されてしまう。

事務所に戻ると、10歳の息子の親権を取り戻したいという澤本香奈江(入山法子)が、涼子の帰りを待っていた。息子の直人は、5年前に離婚した元夫で整形外科医の安生健吾(高橋光臣)と暮らしており、保育士の香奈江には裁判費用を工面することが難しかったため、今まで泣き寝入りしてきたという。

香奈江の話では、安生には離婚前から女性の影があったといい、涼子はその真相を突き止めるため、患者のふりをした久実(白石聖)を安生のクリニックへ送り込む。ところが、安生の診察は患者を怒鳴りつけるなど、よもやモラハラともいえる言動のオンパレード。久実のうそも早々に見破られるが、その高圧的な態度に久実は怒りが爆発する。

その頃、貴山の周囲には不穏な空気が漂い始めていた。浩次(中川大輔)の「氷川が戻ってきたらしい。のぶりんのこと探してた」というその言葉に貴山は反応する。