♪決~め~た~ 沖縄の~ 海に~ し~よう~

と、いうわけで頭の中に今から30年前、1993年(平5)の森高千里のヒット曲「私の夏」のサビがリフレインする。ちなみに同曲は'93全日空沖縄キャンペーンソングでもある。

そう、記者は今、沖縄にいる。そして、那覇の波の上ビーチで日光浴の後に、この芸能番記者をスターバックスコーヒー那覇国際通り牧志店のテラス席で書いている。

出張で来ているわけではない。コロナ禍以降、テレビに出まくっている、お友達の“鳥ちゃん”こと旅行・航空アナリストの鳥海高太朗氏(44)に教えてもらった、航空会社のセールの格安航空券で自腹でやって来た。宿泊先も「おきなわ彩発見NEXT」で20%引き、地域クーポンで8000円分の“お小遣い”ももらってご機嫌である。

沖縄は今年に入って、1月、4月に続いて3回目。その度に片道数千円の格安チケットを購入している。万が一、どうしても外せない用事が入っても、捨てても惜しくない&後輩に押しつけることを前提のテキトーなスケジューリングだ。

還暦すぎの記者にとって、一番大事なことの1つに、エアポケットに入ってしまったように紙面に穴が開いてしまった時に、いつでもそれなりのネタを仕込んでおくことがある。あとは文句を言わずに頼まれたことはちゃんとやって、あとからデスクの耳に入るように愚痴をこぼす。

この1カ月は、事件、事故の連続で、仕込んでいたインタビューネタが大渋滞。5月18日にワハハ本舗の“怖くない方の梅ちゃん”こと梅垣義明(63)のインタビューをしたのだが、まさにその日の朝に市川猿之助(47)の騒動が勃発した。梅ちゃんの記事は20日近くたった、6月6日付で掲載したのだが、その後も事件は続く。

6月7日には女優広末涼子(42)と有名シェフ鳥羽周作氏(45)のダブル不倫がさく裂。同16日に俳優永山絢斗(34)が逮捕された。ちなみに6月いっぱいに掲載されればと、5月23日にインタビューした女優草刈民代(58)の記事が掲載されたのは6月22日付、実に1カ月待ちでした。

そして、6月23日に猿之助逮捕。前日に「そろそろ紙面が空くから」と某韓流スターのインタビュー記事を入れる予定だったのだが、戻ってきた。他にもレジェンドアイドル、クラッシクボーカル・グループなどインタビュー記事が出番を待っている。明治座公演があった“怖い方の梅ちゃん”のインタビューをしようと思っていたのだが、できなくて逆にホッとしている。

そんなこんなで、4日に沖縄にやって来たのだが、連日、デスクに電話して某巨乳タレントの原稿を押し込もうと努力している。2日前には入ることが決定したのだが、鳥羽周作氏が務めていた料理の専門校の学部長を辞任したことで、まさかのラブコールで「入りません」宣告を受け、原稿が戻ってきた。デッドラインが迫る中、今日こそと猛プッシュしたのだが、先ほど永山絢斗の保釈が決定してぶっ飛んだ。

そんな記事が入らない毎日だが、事件、ニュースは沖縄まで追いかけてくる。6日に海へ行こうと、朝起きるとデスクからメールが。「あずさ2号」で知られる狩人の弟、加藤高道(63)と、テレビ朝日系深夜番組「トゥナイト2」のリポーターだった女優岡元あつこ(49)の熱愛、そして結婚へという流れを女性誌がウェブで報じたのだ。

ここで「面倒くさい」と思う人は芸能記者を辞めた方がいい。岡元の所属事務所・浅井企画のベテランマネジャーが、すぐに折り返しの電話で「交際は聞いています」と話してくれた。加藤の方は夢グループ所属。テレビCMでおなじみの石田重廣社長(65)と取材現場で名刺交換してあったので、スマホに電話するとすぐに出て「籍を入れるために準備中と聞いてます」と教えてくれた。

チャッチャッと記事を書いて、ネットで送って、那覇の波の上ビーチで日光浴。4年前まで毎年のように取材に来ていた「沖縄国際映画祭」のステージがあった場所だ。ここで、3年前の12月に81歳で亡くなった、作曲家の中村泰士先生が毎年、エネルギッシュなステージを務めていた。その後に、グラスを傾けながら若さの秘密を聞くと「全てを出し切れ! そうすれば新しいエネルギーが湧いてくる」と教えてくれた。金髪ビキニのお姉さんを見ながら、そんなことを思い出した。

沖縄の夜も、今夜が最後。今日は1年に1度、ひこ星と織り姫が出合う七夕の夜。織り姫と出会うべく、“中村泰士先生の教え”を生かして、全てを出し切ろうと思う。【小谷野俊哉】