オダギリジョー(47)が10日、東京・テアトル新宿で行われた映画「658km、陽子の旅」(熊切和嘉監督、28日公開)完成披露試写会で、撮影中に顔の半分と首にじんましんが出たものの、主演の菊地凛子(42)と話していた側の顔には出なかったと明かし「効能がある」と菊地を絶賛した。

オダギリは劇中で、菊地演じる主人公陽子の前に現れる、若き日の父の幻を演じた。撮影中のエピソードを尋ねられると「現場のことを1つ、思い出して。菊池さんとのシーンを撮って、朝ドラが入っていて撮影の後、すぐ大阪に行かなくちゃいけない時に、メークを落とすと、顔の半分と首に、じんましんが出ていたんですよ」と振り返った。そして「ヤバっと思って…これから大阪入って、朝ドラ(の撮影)大丈夫かな? と思ったんですけど、菊地さんと座ってしゃべっていた側(の顔)は、なっていないんですよ」と熱っぽく語った。

オダギリは作品の詳細については、上映前ということもあり「まだ、皆さん、見ていないんでしょ? 見ていただいて、受け止めていただきたい」と、多くを語らなかった。ただ「効能があるのかな? と思って」と、菊地としゃべっていた側の顔面にじんましんが出来なかった事象に関しては力説。「役とかいうことよりも、菊地さんの薬の効能を、皆さんに知ってもらいたい。組(作品ごとに組む撮影チーム)に1人は欲しい」と訴えた。

菊地は「うれしいですね。こっち(しゃべった側の顔)だけ、ブツブツになっていると言われるよりは」と笑った。

「658km、陽子の旅」の撮影は2年前に行われており、オダギリが出演したNHK連続テレビ小説は「カムカムエヴリバディ」の大阪編を指しているとみられる。