父親に対する自殺ほう助の疑いで警視庁に再逮捕された歌舞伎俳優市川猿之助(本名喜熨斗孝彦)容疑者(47)が20日、東京・原宿署から送検された。

午前8時48分ごろ、同容疑者を乗せたとみられるシルバーのワンボックスカーが署を出た。後部座席はカーテンで仕切られており、表情は見えなかった。

再逮捕容疑は5月17日午後~18日午前、自宅で睡眠薬を服用させ、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎(本名喜熨斗弘之)さん(当時76)の自殺を手助けし、18日に死亡させた疑い。6月には母親延子さん(当時75)への同容疑で逮捕された。

猿之助容疑者を巡っては、5月18日発売の一部週刊誌が性加害やハラスメント疑惑を報道。また「(搬送される3日前の5月15日に)週刊誌の取材を受けた」と話していたことも明らかになった。逮捕後には「両親の自殺を助けたことに間違いない」「私に関する記事が週刊誌に掲載されることを両親に話したところ、家族3人で次の世界に行こうとなった」と供述していた。